戦国武将のクローンたちが現代に蘇り、学園を舞台に新・戦国時代の幕を開ける。7月24日スタートの新日曜ドラマ『新・信長公記 ~クラスメイトは戦国武将~』(日本テレビ系、毎週日曜 午後10:30)に、唯一“武将じゃない”普通の女子高校生・日下部みやび役で民放GP帯の連続ドラマとしては“初ヒロイン”をつとめるなど、デビュー以来コンスタントに映画・ドラマへの出演を続け、女優として走り続ける山田杏奈。そんな彼女の結婚観・仕事観とは。
なにごとも無理せず、プラスマイナス0が大事
――お忙しい毎日だと思いますが、何か体調管理でこころがけていることはありますか?
山田:なんだかんだ、よく寝てよく食べるという基本が一番大切だと思います。もともと病院嫌いだったんですけれど、具合がわるいときは、ほっとかずに思い切ってすぐ病院に行って薬をもらったほうが早く治るってことに気がつきました。あとはお水をよく飲むようにしています。コーヒーが好きでよく飲むんですけれど、カフェインの摂り過ぎはあまりお肌にも体にもよくないと聞くので、飲み過ぎたぶん同じくらいお水を飲むようにしています。
――悪いものが中和される感じですね(笑)。
山田:我慢してストレスをためるほうが、絶対よくないと思うんです。ジャンキーなお菓子とか、急に食べたくなるときってありませんか? 確かに罪悪感は若干ありますけれど、その後はちょっと体を動かすようにするとか、野菜を多めにとるようにするとか、ローカロリーをこころがけるとか。結局、プラスマイナス0にすればいいじゃないかと(笑)。
――0になるなら、それが一番です。食生活はどうですか?
山田:自炊はしていますが、別に特別なものをつくるわけではないです。先日も撮影現場で流しソーメンのシーンがあって、帰ってからどうしてもまたソーメンが食べたくなってしまって。帰りにスーパーに寄って帰って、薬味もちゃんと用意して食べたら、本当に美味しくって。食べたいものを食べたい時に食べるのが、一番美味しくいただけますよね。
――確か梅干しもお好きでしたよね?
山田:梅干しは相変わらず好きです。国産の美味しい梅干しって結構お高いじゃないですか、いろんなところで梅干し好きを語っていたら、和歌山の美味しい梅干しを送っていただいたけたんです。これは本当に嬉しかったです!
いつまでも芝居することが好きでいたい
――好きなものや、やりたいことは口に出しておくことは大切だと思います。では、今後女性として女優としてどんなふうに進化していきたいですか?
山田:今回『未来への10カウント』で、以前から憧れていた満島ひかりさんと共演させていただいていろいろお話させていただきました。人柄も素敵で益々ファンになっちゃったんですけれど、やっぱり私は満島さんのお芝居が好きです。一番素敵だなと思ったのは、満島さんってあれだけずっとお芝居を続けてこられているのに、もっともっと進化しようと真剣に考えているんです。私もお芝居することが大好きなんですけれど、いつかそれが仕事になってしまうと悲しいなって感じたこともあって。でも満島さんとお話できて、改めてずっとお芝居を好きでいていいと思いましたし、改めてこれからも進化したお芝居を皆さんにお届けできたら幸せです。
――作品を拝見していると、迷いがないのが伝わってくるのですが、それって自信からくるものなのでしょうか。
山田:そういっていただけると嬉しいですけれど、自信があるわけではないんです。芝居をしていると、自分自身って何だろうと思って不安になってしまうこともあります。でも、今ほかの誰かになれるわけでもないので、今この役を演じるのは自分しかいないし、だから何とかしないとっていう気持ちです。
大切な人が嫌がることは絶対にしたくない――女優として続けるうえで、将来結婚というタイミングもあると思います。もし、お相手が仕事を辞めてほしいといったらどうしますか?
山田:まだ21歳なのでわからないですけれど、将来結婚して家族はほしいです。それでお相手が辞めてほしいと希望したら、辞めます。今でも家族に対してそういう気持ちを持っていて、自分が大切だと思うひとが嫌ということは、絶対にやりません。もちろん今のところ自分で納得して決めたことは家族も理解してくれているので、何か言われたことはないですけれど。
――きっぱりとお辞めになるとは思いませんでした。でも、事務所の方がさせてくれるかわかりませんよね(笑)。
山田:そうですね(笑)。もちろん今はそこまでじゃない、仕事のほうが優先だと思ったら辞めませんよ。自分でやりたいことは、そのタイミングも自分で決めたいんです。
――どんな人が理想ですか?
山田:仕事でも、人としてでもいいんですけれど、なんだかんだ尊敬出来るところがある人。そしてもっとも譲れないのは、私のことを一番に愛してくれる人。これがなによりも大切です。

山田杏奈(やまだ・あんな)
2001年1月8日。埼玉県出身。2011年に開催された「ちゃおガール☆2011 オーディション」でグランプリを受賞しデビュー。2018年『ミスミソウ』で映画初主演。2019年『小さな恋のうた』第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。2020年ドラマ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』でW主演、2021年ドラマ『書けないッ⁉~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』、2022年『17才の帝国』『未来への10カウント』など話題作に出演。映画は2020年『ジオラマボーイ・パノラマガール』、2021年『樹海村』『ひらいて』に主演、『名もなき世界のエンドロール』『彼女が好きなものは』にヒロイン役で出演など。
撮影/田畑竜三郎 ヘア&メイク/菅長ふみ(Lila) スタイリング/武久真理江 取材・文:かわいゆうこ 構成/SUPER MIXシャツ¥82500/イッセイミヤケ パンツ¥37400/アオイワナカ イヤリング¥60500/アンダー ザ ローズ リング¥31900/ボーニー(エドストローム オフィス) その他/スタイリスト私物